やっぱり最初は……

まだまだ始まったばかりの『まなNAVI』!! まずは上の「メニューバー」にある様々なジャンルの記事をお届けしていこうと考えておりますが、今日は「SHOP」……真鶴町にたくさんあるお店を紹介するコーナーです。
その大切な第一回目。あれこれ悩んだのですが、やっぱりここ! 酒屋さんの『草柳商店』かなぁ!? ウチの母が初めて町役場で移住の相談をした時に、窓口の人から「帰りがけにぜひ寄っていくよう勧められた」というほどのお店!!
真鶴の事を何でも知ってるおばあちゃん、草柳文江さん(通称「あーちゃん」)がいろいろ教えてくださるとの話だったのですが、もっと驚きなのは、その1回訪れただけの母を、あーちゃんが今でも覚えてくれてたこと!

私が引っ越してきたのは2年前ですが、家が建つさらに2年前のこと。もう4年も前のお話。ただものではありません! それに、ただの酒屋さんでもないのです!! それが「角打ち」と呼ばれる、酒屋さんとは別のもう一つの顔……。
草柳商店の角打ち(かくうち)
昼間にお邪魔しても、いろいろ教えてくれたり、相談に乗ったりして下さる『草柳商店』さん。日が暮れると、常連さんが三々五々と集まって、名物の「角打ち」が始まります……とは言っても何も特別なことではありません。

飲みたいお酒を(私はジュース)、棚や冷蔵ケースから1本取り出して、レジの「あーちゃん」のところに持っていきます。お金を払ってその場で「プシュッ」とするやいなや、「こっちおいでよ」「ここ座りなよ」との声がかかります。
普通に飲み物やお酒を買うみたいに、レジで支払ってお家に持って帰っても良いし、その場で飲んでも良い。椅子や席に座っても良いし、立ったままでも良い。誰かとお話しても良いし、黙ったままでも良い。すぐに帰っても良いし、最後まで居続けても良い……。
時にはシゲさんがギターを持ち出して歌ったり、ミラーボールが廻ったり。真剣なお話をしていたり、テレビを見ているだけだったり……肩肘張らないのが最高!! もともと酒屋さんですから、その場で飲まないで、持ち帰ってもOKですしね。

そもそも「角打ち」とは?
先日うかがった時に「あーちゃん」から聞いてきました!! 私にとっては初めての言葉なのですが、「角打ち」とは九州北部の炭鉱だった地域を発祥とし、「四角い枡で飲む」「酒屋の店の角で飲む」ことにその名を由来するそうです。
3交代制や早朝の漁で働く方たちは、飲み屋さんが開いてない時間に仕事を上がります。そのニーズに応えるように、普通の酒屋さんがお酒を販売し、店先で一杯やるスタイルが自然と定着、全国に広まりました。
「おつまみ」として小料理を提供するか、乾き菓子などを袋で販売するかによって、営業形態が異なるそうで、『草柳商店』さんでは来店される外国人観光客さん向けに、英語の案内まで用意されています!!
