PEOPLE
トップバッターはこの人
『松本茂さん』

茂さんリスペクト!!

当『まなNAVI』を立ち上げた当初からずっと、上記のメニュー欄に表示されている「PEOPLE」のカテゴリーですが、記事をひとつも上げられず、半年が経過してしまいました。その理由は、「記念すべき第1回目はこの人!!」……と心に決めた方がいらっしゃったからです。

それが今回、トップバッターを飾る「松本茂(まつもとしげる)さん」です!!

真鶴町民の方ならほぼ皆さんご存知の『松本農園』の松本茂さんですが、私にとっては『みかん畑通信』の松本茂さんです。引っ越して来てまだ間も無かった頃、母がどこからか一部を入手してきたのですが、この新聞の存在に大変な刺激を受けました。

お金になる訳でもないのに、こんな手作りの新聞を作っている大人の方がいる! それも自分で刷って、自分で配布されている!! しかもそれが何10年も続いている!! 当時はまだ現金な考え方しかできない一介の高校生だったので、そのすべてが驚き! リスペクトしかありませんでした!!

ということで、この『まなNAVI』の原点は『みかん畑通信』にあるのです

それから間もなくして、私が「ぼんぼん鮫最中」の活動を始めると、「この人に会いに行け」と紹介されるようになり、町中や飲食店(特に「ペペコーヒー」さん)でもお会いするようになり、「真鶴にこの人あり」というほどの有名人でいらっしゃることがだんだんと分かってきました。

それからはあちこちでお顔を合わせるのですが、いつも忙しく飛び回っていて、ゆっくりとインタビューができる機会がなかなかありませんでした。いつでも会えるからそのうち……とのんびり構えているうちにいつの間にか半年が過ぎてしまい、今回は「松本農園」さんでのロングインタビューを敢行することを決定しました。




『みかん畑通信』

記事を読んでいても伝わってきますが、文章がとても上手で、博識でインテリな茂さん(そして面白い)。内容も農園の日常から地域課題、農政・環境問題まで多岐に渡ります。それもそのはずで、東京農大で専門の勉強と研究を積まれただけでなく、アメリカにも留学されていた経験に裏付けられているのです。

オレンジカウンティとして知られるカリフォルニア州はミカン(オレンジ)の本場。英語はもちろんのこと、農業実習の間には労働に来ているメキシカンの方々とも仲良くなったということで、スラングだらけのスペイン語も身についちゃったそうです。

『みかん畑通信』はなんと37年も前に発刊を始め、今年で46号を数えます。茂さんご自身と奥さんとで執筆し、真鶴町内のお店や公共の場所など、要所要所に配布。ミカンを贈答用にご希望されるお客さんにも、箱の中に一部を入れて全国にお届けしているそうです。

こんな文章を書けたらいいな〜と思うほど、読み物としても面白んです!

毎年9月頃になると新聞を書き始めるそうで、そのために1年間「新聞に載せる記事がないか」とアンテナを張って過ごします。また、記事のネタになりそうなことがあれば必ず挑戦。ミカンの栽培は毎年同じ作業の繰り返しになりがちだから、新聞の発行が新しい挑戦への励みになるんだそうです。

私も日頃から「これ記事のネタにならないかな」と考えているので、共感を覚えます!!



人に歴史あり 真鶴に歴史あり

茂さんの来歴をお聞きしているうちに、お話は真鶴町の歴史に発展し、縄文時代にまで遡ってしまいました。出土される縄文土器、石の切り出し場所だったその名残り、シュロの葉を編んで石を運んでいたお話など……どれもスケールが大きくて面白い!!

中でも一番びっくりしたのが関東大震災のお話

場所は真鶴からちょっと離れますが、東海道線で小田原駅との間にある根府川駅。国道135沿いに「なみのこ村」というキャンプ場があって、ウチはキャンプもダイビングもするので、その前の海に古い根府川駅が眠っていることは、知識としては知っていました。

なんとその震災に、「松本農園」の1代目が巻き込まれてしまったそうです。東京で会合があった帰り、仲間と別れて小田原にちょっと寄ったため、たまたま乗った列車が根府川で震災に遭い、ホームごと海に滑落。亡くなられた112名の一人になってしまわれたそうです。

ところがこの悲劇が「みかん畑通信第43号」では面白可笑しく綴られています

長〜い歴史を持つ「松本農園」さん。今はほぼ息子さんに任せているそうです。さらにはお孫さんも「松本農園を継ぐ!」と宣言してくれているそうで、この先あと2代は安泰ですね! 茂さんで今4代目……過去から未来へとこの看板も受け継いでいって欲しいものです。

ANIMALカテゴリーのこのワンちゃんも茂さんリスペクトで使用許可を頂きました



真鶴に広げよう友だちの輪!

本当は15分程度のインタビューで終わろうと思ってたんです。いつもの『まなNAVI』の記事、1,500字程度の情報でしたらそれで十分なので。ところが面白いお話に聞き入っているウチに、気がついてみたら3時間超え!! 先ほどの関東大震災のお話だって笑い話にされちゃってるし、「小さい頃のお写真はありますか?」とお聞きしたら……。

出てきたのはこれ、『わが人生には悔いはない』!!

しかも、このアルバムを作ってから「気がついたら10年も経っちゃって、意外と生きちゃったね〜」とか言うんですよ、もう。失礼ですが、笑っちゃいました。これまで真鶴の様々なお店や行事をご紹介してもまいりましたが、真鶴ってやっぱりPEOPLE……人が面白い!! これからも沢山の人にインタビューさせて頂こうと思っています。

ということで、次回ご出演いただく方は……松本茂さんに指名してもらいました〜。友だちの友だちは皆ともだちだ……という例のアレです。白羽の矢が立ったのは、茂さんが常連さんとしてよく行くあのお店の、あのマスター(と言ったらお分かりになっちゃう人も多いでしょうか?)。

快く引き受けてくれるかは不明ですが、次回、突撃してきまーす!!








Author
はなな
真鶴町在住の大学生。家族の協力を得て『まなNAVI』を運営しています。趣味はウクレレ(ギター)と豆チョウ採集。夢は、開発中の「ぼんぼん鮫最中」をいつか商品化することです!!