豆チョウUberって!?
今回は「豆チョウ」を「幼魚水族館」に「Uber」してきたお話です。初めて読まれる方には「Uber」はともかく、「豆チョウ」と「幼魚水族館」は説明が必要かもしれませんね。「豆チョウ」とは熱帯魚、沖縄などにいるチョウチョウウオの赤ちゃんのことです。

台風などで珊瑚礁から卵が外海に流されるとほとんどが死んでしまいます。ごく一部だけが黒潮に乗ってはるばる関東の磯にまで漂着。岸の近くでプランクトンを食べられると10円玉サイズの豆チョウちゃんに成長できるのですが、関東の真冬の海を生き延びることはできません。

そしてそんな豆チョウちゃんたちも主役になれる場所が、静岡県清水町にある『幼魚水族館』です。魚の赤ちゃんばかりを集めた、世界初の幼魚専門の水族館。館長は金髪にセーラー服がトレードマークの鈴木香里武さんで、私のお魚のお師匠でもあります。
ふつうの水族館なら大きくて派手なお魚に目が行っちゃいがちですが、ここでは小さな幼魚たちが堂々と主役を張っています。この夏「第4回 幼魚サミット」に登壇させてもらったこともあって、今回はその幼魚水族館へ、自分でつかまえた豆チョウをお届け(Uber)しに行ったお話になります。

自分の運転で下田へGO!
豆チョウなら地元の真鶴の海でも採れるのですが、せっかくならば伊豆の下田まで!! 大きな半島の先端だけあって、豆チョウの数が違います。練習もかねて、自分の運転でドキドキ、こわごわ……免許を取ってから最長のドライブでした

それでもザブンと海に入ると、心地よい冷たさに元気回復!! 豆チョウ界隈では7年9か月も続いた「黒潮大蛇行」がようやく終息したという噂もあって、今年は期待できます。確かにちょっと泳いでみただけでも、昨年よりは数が多い!!

でも種類はおなじみの「ナミチョウ」ちゃん、「トゲチョウ」ちゃん、「フウライ」ちゃんばかり。全部で採れたのは11匹。そのうち父が採ったのは「ナミチョウ」ちゃん一匹で、その後はレア豆チョウを求めて深場に消えて行きました。

一方で私は浅場で10匹採ったことになるのですが、そのウチの1匹は、ちょっとだけレアな「チョウハン」ちゃん。深場での収穫ゼロで戻ってきた父に羨ましがられました。深い方にもレアチョウは1匹もいなかったそうです。

採れたてUberします!!
さて、ここからが本番。レスキューした豆チョウを、できるだけ元気なうちに「幼魚水族館」までお届けです。名付けて「豆チョウUber」……磯を出発する前に水族館に電話を一本。名前を伝えると、飼育員さんが私のことを知ってくださっていて、それだけでちょっと感激してしまいました。

お昼ごはんも、伊豆の定番「肉チャーハン」を食べたかったのですが、「豆チョウUber」のためにドライブスルーでサッとすませ、伊豆の付け根にある清水町を目指してひた走ります。魚たちが弱らないよう、水温にも気をつけながらの道のりです。

4時ごろに到着すると、対応してくださったのは「石垣太陽」さん。海の手配師、深海魚ブームの火付け役としてTVにも多数出演されている「石垣幸二」さんの息子さんで、「幼シャンズ11」の大先輩です。とても優しくて、Uberした豆チョウも喜んでくださって……。

水族館はバックヤードが面白いんです。水温管理や餌やりの様子も見れるし、トリート(治療)中のお魚もいます。これからの展示を控えている貴重なお魚さんたちも出番を待っていたりして、表に見える以上にたくさんのお魚が水族館にはいるんです。


