今年は記念すべき40回目!!
朝9時、お林に囲まれた駐車場に、バンドTシャツ姿の人たちがぞろぞろと集まってきました。背中にはツアーの年号や、黒地に派手なロゴ……。真鶴らしくないTシャツばかりです。これからライブ……ではありません。ゴミ拾いがはじまるのです。

これは、真鶴で毎年秋に開かれるチャリティーコンサート『グリーンエイド真鶴』に向けての海岸清掃。1986年に「青年の集い」というイベント名だった頃から始まって、今年でちょうど40周年を迎える町の音楽フェスティバルです。
グリーンエイドは、「いま、できることからはじめよう」を合言葉にしたコンサート。メンバーに真鶴の人がいるバンドやミュージシャンが出演します。フィナーレには、草柳商店の「しげさん」が参加ミュージシャンたちと一緒に2001年ごろ作詞作曲した『緑のメロディ』を歌うのがお決まりです。
会場で集まった募金は、「真鶴町みどり基金」を通して、真鶴半島の「お林」を守るために使われます。お林は、江戸時代に小田原藩が植えたクロマツの森で、今は「魚つき保安林」。森の栄養が海に流れて、魚を育てる森なんです。だからお林と海は、セットで守りたい町の大切で神聖な場所です。

そういった意味では、グリーンエイドはライブ当日だけが大切なのではありません。こうして、本番の前に、お林と三ツ石海岸の清掃から始まるのもライブの一環。主催の方はもちろん、地元の人、そしてライブの出演者も一緒にゴミを拾います。
父と2回目の清掃へ
今回、私は父と一緒に清掃に参加してきました。去年に続いて2回目になります。受付では、真鶴町教育委員会の方がゴミ袋を配ったり、軍手やトングを貸し出したりしてくれます。集まったのは40人ほどで、大人だけでなく小さなお子さんまで協力してくれてます。

準備ができたら、みんなでお林側と海側に分かれてゴミ拾いに繰り出します。私は昨年も今年も、迷わず海側へ。海が好きなので、海岸がもっときれいだといいな……という願いから。

清掃は10時半までの1時間半。海岸には流木や枯れ草がたまっていて、その間にペットボトルや発泡スチロールのかけらが混ざっています。皆さんがゴミ拾いをされている所からちょっと離れた海岸は、潮の流れが打ち寄せる場所で、拾っても拾ってもキリがないほどゴミが打ち寄せられています。
おかげで、父と夢中になってゴミを拾っていたら、みんながもう引き上げていたことに気づかず……あわてて戻ったときには、集合写真の撮影に遅れてしまいました。パンパンに膨れたゴミ袋を6つもかかえて、大汗をかいて戻ると皆さんが拍手で迎えてくれて、集合写真も撮り直して頂けました。

軽トラックの荷台はゴミ袋でいっぱい。ロープや錆びた鉄のフレーム、大きな黄色いブイ、何かの機械まで載っていました。40年続いてきたのは、毎年こうして清掃から準備をしてくれる人と、参加する人がたくさんいるからなんだな〜と痛感しました。

楽しいボランティア♪
今年の清掃は、ちょうど台風が来る直前。海は荒れ、三ツ石には白い波がザッパーンとぶつかっていました。まるで東映の映画のオープニングみたい。足元まで波が来ることはなかったのに、海から離れたところを歩いていても、ときどき水しぶきが飛んできて、ちょっと怖いなと思いながらゴミを拾いました。

去年は、父がでっかいブイを見つけました。今年も何か面白いものが落ちていないかなと、流木の間を探しながら歩いていると……。まずは、ひもを引っぱると水の中をパタパタ進むタイプのおもちゃ。ペンギンだと思うのですが、その割には色が薄すぎて、もしかしてカモノハシ?

次に、正体のわからない骨。平たい板にトゲトゲが生えたような形で、たぶんカメの骨かな?と思っています。そして最後には、黒いダッコちゃん人形。私はまったく知らなかったのですが、父によると、昔流行った、腕でしがみつくあの人形だそうです。


