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岩大橋の下を潜る!?
『岩ダイビングセンター』

橋の下の海を覗いたことありますか?

真鶴道路(真鶴ブルーライン)の「岩大橋」……海の上をぐーんと渡る、長さが605メートルもある、あのランドマークとも言える大きな橋ですが、その下の海がどうなっているか、皆さんはご存じですか?

……と言いつつ私自身も見たことはないのですが

その答えはこちら!! ピンク色の魚の群れに、赤や白のもこもこしたサンゴ。南の島ではありません。岩大橋のすぐ沖、水深およそ20メートルの景色はこうなっているんだそうです!!

ここは「トライアングル」と呼ばれるダイビングポイント。岩大橋を造ったときに足場として使われた鉄骨を、魚の棲み家として海に沈めた場所になります。そこにソフトコーラル(柔らかいサンゴ)がびっしりついて、今では岩の海で一番魚が集まるスポット。

なんと高さ10メートル近くもある、魚のマンション!



海の「今日」を確かめる仕事

この海でダイバーさんをお迎えしているのが『岩ダイビングセンター』さん。岩海岸のそばにある水色の建物で、流木で囲まれた「岩」の看板が目印です。岩漁協さんが、1993年(平成5年)に部署のひとつとして始められました。

今回お話をお聞きしたのは、スタッフの田野陽大さん。21歳だった2010年から働かれていて、海に潜って様子を確かめる「水中担当」さんをされています。私はずっと、ここは「ダイビングを教わる場所」だと思い込んでいました。

でも、教えたり案内するのは各地のダイビングショップさん

『岩ダイビングセンター』さんは、そのショップさんとお客さんに、ダイビングの準備をする施設と、背負う空気のタンクを貸し出されています。メインのお仕事は、タンクに空気を詰めることになるそうです。

そしてもうひとつの大事な仕事が、海のコンディションを伝えること。田野さんたちが実際に潜って、初心者の講習ができる海なのか? 水中に何がいるのか? ……などを確かめています。

その結果は「海況情報」として公式ホームページで毎朝更新されています

取材した日は台風の影響で、海に入るなんてとんでもないというほど荒れていました。こういう日こそ、家を出る前にネットで海の様子がわかるサービスは、ダイバーさんにとって本当に助けになります。




季節ごとに変わる主役

岩の海の魅力を田野さんにお伺いすると、そのお返事は「季節感があるところ」ということでした。季節ごとに、海の主役が入れ替わっていくのだそうです。

冬から春は、ウミウシなど小さな生き物をじっくり探す季節。初夏は、アオリイカの産卵。イカは海藻に卵を産みつけますが、その海藻が近年は各地で減っています。そこでセンターでは、海藻の代わりになる「産卵床」を毎年海に沈めています。

材料は、山の手入れで出た間伐材の枝。束ねて重りをつけ、船から沈めたら、最後はダイバーが水中で位置を整えます。釣り具メーカーのヤマリアさんと、2007年から続けている取り組みです。

イカって、近くで見るとこ〜んなに綺麗なんですね!

夏から秋は、南の海の魚たちの季節。黒潮という暖かい海流に乗って、小さな魚が流れてきます。青と白の線が入ったサザナミヤッコの幼魚。黄色に黒い水玉のミナミハコフグの幼魚。ツノが2本生えたコンゴウフグの幼魚。冬の寒さは越せないので、どの子もその年かぎりの出会いです。

サイコロみたいなミナミハコフグの赤ちゃんはまるで海アイドル!

そして今回取材した10月の見どころは、キビナゴという小さな魚の大群。「化け根」というポイントでは、海の中の岩山のてっぺんを雲のように群れが覆います。そこに中くらいの魚が突っ込み、さらに大きな魚がそれを追いかけます。

食べる、食べられるのドラマが目の前で展開されます



数少ないボートダイビングスポット

「トライアングル」も「化け根」も、ボートで沖に出てから潜るダイビングスポット。この近辺では岸から潜るダイビングが主流で、ボートダイビングは希少です。その始まりを、田野さんから教えていただきました。

もうひとつの真鶴ダイビングと言えば琴ヶ浜。「日本のファンダイビング発祥の地」とも言われています。その琴ヶ浜でダイビングをしている方から「ボートでも潜ってみたい」と岩漁協に相談があり、「それならうちもやっちゃおうか」というノリで始まったそうです。

フットワークの軽い「フッ軽」というより「フィン軽」!?

私もダイビングの資格を持っていますが、潜れるのは18メートルまで。経験もまだ6本(6回)です。「トライアングル」の一番深いところは21メートル。あと3メートル、届きません。腕を上げて、いつかあの橋の下へ潜りに行きたいと思っています。

帰り際、センターの入口のドアに、一周年記念で製作したばかりの『まなNAVI』のステッカーを貼らせて頂きました。全国のダイビングショップさんのステッカーが並ぶ中に仲間入り。ステッカーを貼らせて頂いた第1号店ということで、嬉しかったです。

これから各地からのダイバーさんたちの目にとまるといいな!!








Author
はなな
真鶴町在住の大学生。家族の協力を得て『まなNAVI』を運営しています。趣味はウクレレ(ギター)と豆チョウ採集。夢は、開発中の「ぼんぼん鮫最中」をいつか商品化することです!! 詳しいプロフィールはこちらのページで!!