出版甲子園が終わって……
無事「グランプリ」を受賞させて頂いて、嵐のように忙しかった準備期間も終わりました。また、その後やってきた喧騒に、嬉しい悲鳴をあげながら翻弄された時期も終わり、やっと平常運転です。これからは出版社さんとの打ち合わせを重ねつつ、社内編集会議に私の企画が通るかどうか……「待ち」の状態に入ります。
そして本業の「豆チョウ採集」……。スノーケルで海に潜るにも今はオフシーズン。この「フィッシュ日和」でご報告できるような活動もペースダウンする季節です。逆に言うと、こんな凪(なぎ)のようなひと時も、私にとっては貴重です。忙しい時期には取り組めない、落ち着いた活動も始めようと思います。それが表題にもある「水槽」のことになります。
実は(ちゃんとした)水槽がない!!
そうです。(ちゃんとした)水槽がないんです。真鶴に引っ越してきてからもう2年半。もともとのお家にあった水槽は、引っ越しの際に一度たたんでいますので、こちらの新居で再度、水槽イチから立ち上げなくてはなりません。
海好き、魚好き、アクアリウム好きの父がこだわって回していたのは(業界では水槽を維持することを「タンクを回す」と言います)、個人宅にしては珍しい円筒形の水槽です。φ30cm×高さ80cmという大型のもので、これまた珍しいダブルサイフォン方式のオーバーフローで濾過を回していました。専門用語ばかりですみません。
私が物心付いた時にはもう、リビングにこの水槽があったのですが、中ではクマノミが産卵し、モンツキカエルウオが顔を出し、テッポウエビとネジリンボウが穴を掘って共生し、シモフリタナバタウオが顔を隠して尻隠さずetc……関東近辺の採集ではGetできないお魚たちが長年にわたって飼育されていました。マニアックな名前ばかりですみません。
その一方、採集してきた豆チョウちゃんたちは、玄関に置いていた60cm水槽の方で飼っていました。こちらも父が自作した、セパレート式の上部水槽をセット。採集してきた豆チョウちゃんたちを個別に餌付けできるようにしてありました。
新しい水槽は……?
……ということで、達人のアクアリストの皆さんには遠く及びませんが、素人の個人としてはなかなか凝ったシステムを立ち上げていたんだなー、と今となっては思います。私にとっては子どもの時から当然のようにそこにあったので、そんな事にも気付きませんでしたけど、恵まれた環境にはあったのだとは思います。
そして今、私のターンがまわってきました。父の円筒水槽は復活を目指してまだ待機中。今度はサンゴにこだわってみたいようですが、動かし始めるのは「来年くらいになりそう」とのこと。採集してきた豆チョウちゃんたちを飼育する肝心の水槽は、新たにドーンと90cmで、私が立ち上げることになりました。
もちろん「海水魚水槽」というものは、水槽だけあれば始められるものではありません。「ろ過装置」「照明」「ヒーター」などは最低限必要ですし、「殺菌灯」「プロテインスキマー」「クーラー」など、さらなるマニアックで高価なシステムを追加する人までいます。
……でもまだ待機中
凝れば凝るほど奥の深い「アクアリウム」の世界ですが、私の新しい90cm水槽では、シンプル&最低限を追求しようと計画しています。それというのも、私が出版したい『豆チョウ採集GUIDE BOOK』には、入門者向けの「飼育方法のページ」も盛り込まれる予定だからです。
今はまだ、出版社さんの編集会議の結果待ち段階。果たして本にして出版する夢は叶うのでしょうか? いざ担当の方が付いて、企画が動き始めれば、どのような飼育方法を紹介するのかの方針も固まるでしょうし、立ち上げ中の写真も必要になるでしょう。撮影のために立ち上げも待機しています。